「低コストと柔軟性が強み」
M-INT導入で一次返書送付100%達成、
地域中核病院として医療連携を強化
南ケ丘病院(石川県野々市市)様の事例
南ケ丘病院では、これまで紹介患者の返書管理が徹底されておらず、紹介元への情報提供が不十分である点が課題でした。
M-INT導入数ヶ月で、これまで対応できなかった一次返書送付率100%を達成し、システムをきっかけに周辺医療機関との新たなコミュニケーションも生まれています。南ケ丘病院の導入事例を地域医療福祉連携室の皆様に伺います。

南ケ丘病院地域医療福祉連携室の皆様(左から中田さん、細田さん、中野さん)
課題・ニーズ
・周辺地域との医療連携・調整を担う中核病院
・返書は医師に任されており、返書管理が徹底されていなかった
・一次返書を実施できていなかった
効果
・それまで対応してこなかった一次返書送付率が導入数ヶ月で100%達成
・それまで不十分と感じていた紹介元への情報提供が実現
・M-INTをきっかけに新たな連携が生まれ、病院としての信頼性が高まった
課題とM-INT導入の背景
南ケ丘病院は”地域の総合病院”としての役割を期待されながら、令和3年に石川県金沢市から野々市市に移転しました。
同院地域医療福祉連携室は、移転前の金沢市・近隣市町村の患者様や医療機関とのやり取りを継続させながらも、同院を中心に新たに形成されつつある野々市市医療ネットワークの中で、患者と医師、その他コメディカルを繋ぐ調整役として大きな役割を担っています。
同室の細田さんは「約120床の小規模ながら地域中核病院としての役割を担い、また移転とともに地域包括ケアに方向性もシフトした」背景を説明した上で、周辺医療機関や介護施設等との連携強化の重要性を感じていました。
連携業務の中でも特に大きな課題だったのが、周辺医療機関からの「患者紹介」に関わる業務。
”三次返書まで出して紹介状の一通りの流れが完了する”と言われているものの、「うちは一次返書は対応できておらず、ニ次や三次に関しても医師に一任されていることも多かったのが実情でした。
紹介元へ情報提供が不十分であるとの認識であり、病院の評価としても対応が急務でした」(細田さん)
M-INT導入の決め手—低コストと柔軟性が魅力
上記課題を克服するソリューションを探して、口コミやネット検索などあらゆる方法でシステムを検討したものの費用面で導入が困難だったと言います。
その中でM-INTと出会い、コストパフォーマンスと”ユーザーの意見を取り入れて柔軟に製品を成長させていく”気概を感じ2024年10月に導入を開始。
「(導入時は)まだまだサービスとして成長過程にあると感じました。でも私たち病院の現場が持っている課題や意見を迅速に機能に反映し、どんどんアップデートしていってくれる。今後もっともっと商品力を身につけていくサービス、と可能性を感じました。コストが割安だったので、仮に合わなくてもリスクは低い、というのもありましたね」(細田さん)
導入による効果ー「一次返書100%達成」M-INTを通した新しいコミュニケーションも
▪️返書管理の徹底と一次返書送付100%達成
紹介患者の来院を紹介元医療機関にお知らせする、いわゆる「一次返書」をM-INT導入を機に一元管理し全ての紹介元に送付するように。
その結果、導入後数ヶ月で送付率100%に達しました。
これにより、それまであまりコミュニケーションの取れていなかった紹介元医療機関から「一次返書を受け取り安心した」「情報提供ありがとうございます」と感謝を伝えられることも多いといいます。
▪️周辺医療機関との連携強化
昨年の実績と比較すると、1ヶ月の平均紹介実績は約20%上昇。
「これはもちろん現場スタッフの頑張りや迅速な対応などマンパワーが大きな要因とも思う」としつつも、訪問活動の際に新システムを導入したことで「面白いね」と声をかけてもらうシーンが増え新たなコミュニケーションが生まれたり、一次返書の対応で周辺医療機関からの南ケ丘病院の信頼度も向上していると体感されています。
「この辺の基幹病院の地域連携担当で”M-INT(ミント)”って言葉を知らない人がいないほど浸透していると思いますよ」(細田さん)
▪️迅速なサポート対応に安心感
「うまく動作しない時など、問題が発生した時のサポートも迅速で大変ありがたかった」(中田さん)
「⚪︎⚪︎して欲しいと連絡した際もすぐに返事がきて安心した」(中野さん)とし、機能改修への柔軟性だけでなく、サポート体制についても評価をいただきました。
M-INT導入後の成果と今後の展望ー「更なる業務効率化に期待」
今後は二次返書、三次返書、紹介状とM-INT使用範囲を広げていきたいと言う同院。
「現在はM-INTシステムを触るのは地連室のメンバーだけ。今度は二次返書、三次返書をM-INTで送れるよう、院内医師や看護師など関わるスタッフを増やしシステムを周知していきたい。今は郵送で(二次返書、三次返書を)対応しているのでそのあたりのコストダウンや業務効率化も確実にあると思います。プリントアウトして封入して…という作業も大幅に減り医事課のスタッフも助かるのではと期待しています」(細田さん)
また患者紹介情報を一元管理した上での集計機能の充実にも期待を寄せています。「全てをM-INTに集約してオンラインで解決できるようになったら非常に有用だと思います。期待しています」(細田さん)